列伝第二十二 目次
2017年 06月 12日
論賛、何文輝・徐司馬は左右を補佐した重臣であり、葉旺・馬雲は辺防に著しい功績を残し、繆大亨はその端直を思念され、郭雲は治績によって偏愛を賜わった。他に、蔡遷・王銘・甯正・金興旺といった人物は、ある者はよく戦い、ある者はよく守り、ある者はよく慰撫したので、全員が当代の良将なのである。蓋し、明朝の勃興期に於いて、人材は次々と現れたが、鉄券・丹符を与えられた者以外で、称賛すべき人物はこの様なものである。詩人による『兔罝』の詠唱を聞くが如く、どうして多くを譲る事があろうか。